缶詰は常温で長期保存できることから、非常食にぴったり。
最近では非常食にするだけではもったいない、ケーキの缶詰や卵焼きの缶詰なんてものもあります。
「缶詰にできないものはないのでは?」というくらい缶詰は進化していますが、ここで1つ疑問が浮かびます。
それは「缶詰はなぜ腐らないの?」ということ。
ケーキや卵もどちらも腐りやすい食べ物なのに、どうして何年間も腐らないで長期保存できるのでしょうか?
疑問にお答えするために、缶詰が長期保存できるのはなぜなのか理由を調べました。
- 缶詰が腐らない理由は製造工程にあった!
- 114年間もの間長期保存された缶詰があった話
2つについてまとめたので、詳しく見ていきましょう。
缶詰が腐らない理由は製造工程にあった!

缶詰がなぜ腐らないのか、その理由は缶詰を作る製造工程にあります。
そもそも食べ物が腐る原因は、「空気中にいる細菌が食べ物について繁殖するから」なんですね。
細菌はどこにでもいますので、普通に作った食べ物については腐るのは避けられません。
ここで缶詰の製造工程を見てみましょう。
- 缶詰に詰める原材料をきれいに洗浄したあと調理する
- 調理されたものを缶に詰めていく
- 中の空気を取り除く
- 缶を密封して、真空状態にする
- 缶ごと加熱殺菌する
ポイントは③「中の空気を取り除く」ことと、⑤「缶ごと加熱殺菌する」ことです。
- 中の空気を取り除く⇒缶の変形を防ぐ・缶内部が腐食することを防ぐため
- 缶ごと加熱殺菌する⇒殺菌して缶の内部を無菌状態にするため
缶詰は2段階に分けて、缶の内部をきれいにしています。
特に大事なのが缶ごと加熱殺菌すること。
食べ物が腐る原因である菌を、いない状態にしているんですね。
変な話「腐りたくても腐れない」というわけです。
「缶詰は保存料をたくさん使っているから腐らないんじゃないの?」と思う人もいるかもしれないが、それは間違いです。
腐る原因がないので、保存料を使う必要もないというわけです。
「缶詰っておいしいけど、なんだか体に悪そう…」なんてイメージを持っていたらもったいないかもしれませんね。
ケーキや卵焼きなど、傷みやすいものも缶詰にできるというのはすごいことですよね。
非常時に馴染みのある食べ物が食べられるのはかなり心にゆとりを与えてくれるのではないでしょうか。
缶詰を長期保存させるには、缶詰の保管方法が大事
「腐る原因がないので、腐ることはない」とされている缶詰ですが、保管方法によっては腐ることもあるんです。
缶詰の中身はずっと腐ることはありません。
しかし、外側の缶の部分は保管場所や保管方法によっては腐敗して穴が開いたりすることもあります。
そうなると、外から細菌が缶詰の内部に入ってきて缶詰を腐らせてしまいます。
そうならないためにも、
×直射日光が当たる場所
×高温多湿の場所
には缶詰は保管しないようにしましょう。
114年間もの間長期保存された缶詰があった話

114年間もの間保存されていた缶詰を食べたという記録が残っています。
1938年のイギリスの出来事で、北極観察隊員が食べるために用意されていた肉や野菜の缶詰だったそう。
しかも、食べた結果味や匂いに異常はなく、問題なく食べることができたというから驚きです…!
理論上缶詰は腐ることはないと分かっていても、100年越えの缶詰を食べるのは勇気がいりますよね^^;
それにしても、114年間もの間缶詰を適切に保存できていたというのもすごいですよね。
関連記事:缶詰は賞味期限切れでも4年は食べられるってホント?保存期間を調査
缶詰の賞味期限は過ぎてもおいしく食べられる
缶詰は「おいしく食べられる期限」である賞味期限が記載されています。
この賞味期限は「安心安全に食べてもらうため」に、実際の期限よりかなり早めに決められていることがほとんどなんだそう。
だから実際は、賞味期限が過ぎてもまだまだおいしく食べられるというわけです。
賞味期限が切れたからと言ってすぐに缶詰を捨ててしまうのはもったいないかもしれません。
「賞味期限が切れた缶詰をそのまま食べるのはちょっと…」という人は、加熱調理をしてから食べるといいですね。
ただし、賞味期限が切れても食べても問題ないのは「きちんと保管されていた缶詰」だけなので、保管場所に不安があった缶詰は食べないほうがいいでしょう。
賞味期限切れ10年の缶詰を発見!実際に開けてみた結果と安全性を徹底解説【体験談】
引っ越しの片付けをしていたとき、押し入れの奥からホコリをかぶった缶詰が数個出てきました。
ラベルを確認すると、賞味期限は約10年前。
「これ、まだ食べられるの?」「捨てるべき?」「でももったいない…」
そんな葛藤を抱えながら、実際に缶を開けて確認した体験をもとに、賞味期限切れ缶詰の安全性・見分け方・正しい対処法をまとめました。同じような缶詰を発見して困っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
⚠️ 注意: 本記事は個人の体験談です。賞味期限切れの食品を食べることはリスクを伴います。最終的な判断は自己責任でお願いします。
缶詰の賞味期限とは?基本知識をおさらい
賞味期限と消費期限の違い
まず押さえておきたい基本的な知識です。
| 項目 | 賞味期限 | 消費期限 |
|---|---|---|
| 意味 | おいしく食べられる期限 | 安全に食べられる期限 |
| 対象食品 | 缶詰・スナック・カップ麺など | 弁当・生肉・生魚など |
| 期限切れ後 | すぐに危険とは限らない | 食べるのは危険 |
缶詰に設定されているのは「賞味期限」です。つまり、期限を過ぎてもすぐに食べられなくなるわけではありません。
缶詰の賞味期限は一般的に何年?
市販の缶詰の賞味期限は、種類によって異なりますが一般的には以下の通りです。
- 🐟 魚介類缶詰(サバ・ツナなど):2〜4年
- 🥩 肉類缶詰(コンビーフ・焼き鳥など):3〜5年
- 🍅 野菜・フルーツ缶詰:2〜3年
- 🍞 缶詰パン:3〜5年
- 🪖 軍用・備蓄用特殊缶詰:10〜25年以上
実録|賞味期限切れ10年の缶詰を開けてみた
発見した缶詰の種類
押し入れから出てきた缶詰は3種類でした。
- サバの味噌煮缶(賞味期限:約10年前)
- コーン缶(賞味期限:約9年前)
- 桃の缶詰(賞味期限:約11年前)
いずれも防災用に買い置きしていたものを、そのまま忘れていたようです。
ステップ①|外観チェック
まず缶を手に取り、外側を丁寧に確認しました。
チェックした項目:
- 膨らみ・変形がないか → 3缶とも問題なし
- サビがないか → サバ缶に薄いサビあり
- 凹みや破損がないか → コーン缶に小さな凹みあり
- ラベルの状態 → すべて劣化しているが読める
この時点で「サバ缶のサビ」と「コーン缶の凹み」が少し気になりました。
ステップ②|開缶時の確認
サバの味噌煮缶を開けたとき:
缶切りを当てた瞬間、プシュッという小さな音がしました。これは内部の気圧が外と異なることを示しており、密封が保たれていたサインです。
ふたを開けると、見た目はほぼ通常通り。ただし、味噌の色がやや黒ずんでいました。においを確認すると、わずかに酸っぱいような異臭を感じたため、食べるのを断念しました。
コーン缶を開けたとき:
こちらは開けた瞬間に「プン」とした酸味のある異臭が漂いました。液体の色も濁っており、コーンの粒も変色していました。即座に廃棄を決断。
桃の缶詰を開けたとき:
意外にも、見た目はほぼ正常。シロップの色は少し濃くなっていましたが、においは甘い桃の香りのまま。ただし、桃の実がやや崩れた食感になっており、味は「悪くはないが、おいしくもない」という印象でした。
結論として、3缶中1缶(桃缶)は見た目・においに異常なしでしたが、安全確認が取れないため、すべて廃棄しました。
缶詰の「食べられるサイン」と「危険なサイン」
✅ 食べられる可能性があるサイン
- 缶が膨らんでいない・変形していない
- 開缶時にプシュッという音がする
- 異臭がしない
- 中身の色・形状が通常と大きく変わらない
- サビが表面のみで内部に達していない
❌ 絶対に食べてはいけない危険なサイン
- 缶が膨らんでいる(ガスが発生しているサイン)
- 開缶時に液体が噴き出す
- 腐敗臭・酸っぱいにおいがする
- 中身が変色・カビが生えている
- 缶に穴・深い錆びがある
特に缶の膨らみはボツリヌス菌汚染のサインである可能性があり、非常に危険です。絶対に食べてはいけません。
缶詰の賞味期限切れに関するよくある疑問
Q. 缶詰は何年まで食べられる?
厳密な答えはありませんが、適切に保存された缶詰は賞味期限を数年過ぎても食べられる場合があります。ただし10年以上経過したものは品質の保証が難しく、専門家も推奨しません。
Q. 賞味期限切れ缶詰を食べて食中毒になる?
最も怖いのはボツリヌス菌による食中毒です。この菌が産生する毒素は非常に強力で、加熱しても完全には無毒化されない場合があります。缶の膨らみや異臭がある場合は絶対に食べないでください。
Q. 缶詰の正しい保存方法は?
- 🌡️ 直射日光・高温多湿を避ける
- 📦 涼しく乾燥した場所に保管
- 🔄 定期的にローリングストック(古いものから消費する)
- 📅 購入日や賞味期限をマジックで書いておく
備蓄缶詰を無駄にしないための「ローリングストック」とは
防災備蓄として缶詰を購入する方も多いと思いますが、今回のように長年放置して賞味期限が大幅に切れてしまうケースは珍しくありません。
そこでおすすめなのがローリングストック法です。
ローリングストックのやり方:
- 備蓄用に缶詰を一定数購入する
- 日常的に古いものから食べる
- 食べた分だけ新しい缶詰を補充する
- 常に一定数の備蓄を維持する
このサイクルを繰り返すことで、賞味期限切れを防ぎながら常に新鮮な備蓄を保てます。
まとめ|10年前の缶詰から学んだこと
今回の体験を通じて、改めて実感したことがあります。
缶詰は「永久保存食」ではない。
確かに他の食品と比べて長持ちしますが、時間の経過とともに品質は確実に劣化します。特に10年という歳月は、缶詰にとっても決して短くはありません。
備蓄している缶詰は定期的に確認・入れ替えを行い、万が一のときに本当に役立てられるよう管理することが大切です。
押し入れや倉庫に眠っている缶詰がある方は、ぜひ今日確認してみてください。思わぬ発見があるかもしれません。
